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田畑のチカラ

みなさんは大雨が降(ふ)って道路が水びたしになったりしているのを、テレビなどで見たことがあると思います。
じつは田んぼや畑には、こうしたことを防(ふせ)いでくれる働(はたら)きがあります。
かたい道路は水を吸(す)ってくれませんが、田んぼや畑の土は水分を吸収(きゅうしゅう)し、ためてくれるチカラがあるからです。

もしもみなさんの家の近くや通学路に田んぼや畑があったら、春、夏、秋、冬ごとによく観察(かんさつ)してみてください。
カエルやおたまじゃくし、タニシ、ホタル、野鳥(やちょう)など、いろんな生きものがくらしていることに気づくはずです。
田畑(たはた)は、こうしたさまざまな生物の命をはぐくむ場所でもあるのです。

みなさんの住んでいる場所では、毎年秋になるとお祭りがありませんか?
もしもあるならそれは、農業の収穫(しゅうかく)をお祝(いわ)いする行事。
みなさんのおじいさんおばあさんの、そのまたおじいさんおばあさんの、さらにまた……というくらい、長い年月(ねんげつ)行われてきたお祭りかもしれません。
こういうものを、地域(ちいき)の伝統文化(でんとうぶんか)といいます。
田んぼや畑があるからこそ守られてきた、大切な宝(たから)です。