牛乳パックの紙を水に浸し、ミキサーで細かくふやかしたものに、脱穀した時に出たもみ殻を混ぜて、紙すきをしました。完全に乾く前の柔らかい時に二つに折り、自分たちの家族向けの「卒園式の招待状」を作りました。職員の手も加えながらでしたが、子ども達は出来上がりにとても満足そうでした。保護者の方々も気持ちが込められていてとてもいいと喜んでいただきました。バケツ稲づくりは、子ども達の感性を育み、楽しい思い出づくりとなりました。

紙すき作業です

紙すきをして招待状作り

　脱穀した後の藁(わら)をリース型にして、正月飾りらしい飾りを折り紙で制作して飾り付けました。園用、各クラス用と作り各クラスに飾ってもらいました。保護者の方々からも他のクラスからも喜ばれ、たいへん満足そうな子ども達でした。

お正月飾り

折り紙で飾り付け(お正月飾り)

お正月のしめ飾りの出来映えに満足そう

他のクラスのしめ飾りも作りました

かっこいいお正月飾りでしょ

　精米機を使って、玄米を白米にしました。真っ白なお米を見て子ども達からは「ぼくの作ったお米だよ！」と歓声が上がりました。お米をとぐときは「一粒も逃さないように」ととても丁寧に洗った後、炊飯器を使て炊きました。子ども達は、炊き上がるまで別の活動をしていますが、炊いているときに出る湯気とにおいにソワソワしている様子でした。　炊き上がったご飯をおにぎりにして、４歳の時に作った味噌でお味噌汁も作って一緒に試食しました。自分で作ったご飯は格別で「もちもちしてておいしい！」と大事に大事に食べていました。

精米機で真っ白なお米に

真っ白なお米になりました

お米を洗って炊飯器に

白米に歓声を上げる子ども達

炊きあがったお米でおにぎり作り

お味噌汁も作って試食会です

　ワイワイとおしゃべりをしながら、牛乳パックや、おままごとの器で脱穀（稲穂からもみをとる）をしました。一粒でも落とすとすぐに拾いあげて、大事そうに「もみ」を集めている子ども達姿が印象的でした。もみすり用の野球ボールが保育園にはなく、近隣の中学校の野球部に野球ボールを借り、友達と順番に作業をしました。力のいる大変な仕事に農家さんの苦労を実感したようでした。

お茶碗で脱穀しました

牛乳パックに穂を入れてひっぱります

みんなで牛乳パックで脱穀です

野球ボールでもみすりです

一粒も残さずもみを集めています

　子ども達は、たわわに実った稲穂を紐(ひも)で束ねた後、ハサミで刈り取りました。「お米の匂いがする！」と言いながら楽しそうに刈っていました。大事なお米が落ちないように物干し台にていねいに「はさがけ」して、雨に気をつけながら、風通しの良い所に10日間干しました。刈り取った後のバケツをひっくり返すと、稲の根がびっしり張っていることにとても驚いていた子ども達でした。

たくさんのお米が実ったよ

はさみで稲刈り

お米を乾かすために「はぜ干し」

根がびっしり張った収穫後の土

収穫した稲を囲んで記念撮影

　職員が稲に穂が出てきたことに気づき、子ども達に伝えると「これがお米なの？」と驚き興味を持つ姿が多く見られました。天気の良い日は、土が乾かないように気をつけて水やりをしました。

稲に穂が出てきて花が咲きました

　ペットボトルの底で作った器に水を張り、種もみから芽が出るのを待ちました。。毎日のぞいては「まだかなぁ」と芽が出るのを楽しみにしているようでした。田植えの時は、小さな芽を大事そうに、植えていました。

ペットボトルで芽出し作業

ペットボトルの底で作った器で芽出し

芽出しした種もみをバケツに植えました

　ブルーシートの上に黒土・赤玉土・鹿沼土を広げて、混ぜ合わせ土作りをした後に子ども達それぞれの自分のバケツに土を入れました。これからお米を作る楽しさよりも、泥んこを楽しんでいる様子でした。

ブルーシートに土を入れて天日干し

お手々が泥んこ田んぼ作り

バケツに土と水を入れて田んぼ作り