ゆめぴりか

名前の由来 誕生エピソード おいしさの特徴 ぷち情報

研究員の諦めない力で誕生
圧倒的に優れた食味

五ツ星お米マイスター小池理雄さんによる お米面接結果通知表 [ 通称 オコメン]

項目について

相性の良いおかず

    • 和食
    • 洋食
    • 中華
    • 寿司
    • お弁当・おにぎり
    • カレー・丼

五ツ星お米マイスター小池理雄氏のコメント

見た目は大きく、照りも張りも申し分ない。口に入れると塊がほぐれて、粒が弾ける。粒がぷりっとしている。粘りはしっかり奥歯にとどまり、硬さは粘りの中に張りを感じる程度。粒がはじけて中から出てくる甘みを存分に味わうことができる。おねばはしっかりともっちり感として分かる。飲み込んだ後でも、のどの奥から甘みが戻ってくる。

名前の由来

ほど良い粘りと甘み、炊きあがりの美しさという優れた品質から、「日本一おいしい米を」という北海道民の「夢」に、アイヌ語で美しいを意味する「ピリカ」を合わせて名づけられました。この名前は、北海道内の一般公募で寄せられた3,422通の中から選ばれました。日本を代表するお米にしようという、北海道民みんなの想いが込められています。

誕生エピソード

北海道上川農業試験場で品種開発のために毎年交配し、試験場に約15万体が植えられました。その後、約10年の間、「食味」「収量」「耐冷性」などの観点から、優れたものを選抜してゆき、最終的に約150万の中から「ゆめぴりか」が誕生しました。 実は、「ゆめぴりか」は開発から4年目の試験で、「収量」の面で不合格になってしまいましたが、「食味」が圧倒的に優れていたため、研究員は諦めきれませんでした。そんな中、特A米の品種開発の要請があったため、再試験を行うと、問題なく合格し、晴れて、「ゆめぴりか」が誕生しました。

おいしさの特徴

低いほど粘りがあるとされているアミロースが低く、低いほど柔らかいとされるタンパク質も比較的低くいため、ほど良い粘りと柔らかさがあり、炊きあがりもツヤがあり、美しいのが特徴です。 「ゆめぴりか」は低アミロースの性質(低いほど粘り強い)を持つ「北海287号」という母と、食味と収量性ともに優れた性質を持つ「ほしたろう」という父の間に生まれました。親の良いところ、そして開発者の想いをしっかりと受け継いで、「ゆめぴりか」は、とびきり味がよく、収量性の高いお米に育ったのです。 いわずと知れた良食味米「コシヒカリ」、それを改良した「あきたこまち」。日本有数の米を祖先に持ち、そこに北海道を代表する「おぼろづき」の遺伝子を導入するなど、「おいしさ」を武器にする数多くの品種を掛け合わされた結果、「ゆめぴりか」は、圧倒的なおいしさを持って生まれました。

ぷち情報

おいしさはもちろん、厳しい品質基準をくぐり抜けたお米であることや、試行錯誤を繰り返しながら最高峰のお米が生まれてきたストーリーがANAの企業コンセプトにふさわしいと評価され、ANAの国際線ファーストクラスの機内食として採用されています。(2012年10月現在)

粒が厚いという特徴が、高い収量性につながっていることから、北海道米の将来を担うエースとして、期待されています。