農林48号




名前の由来
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誕生エピソード
農林48号は、山梨県の北西部の八ヶ岳南麓で栽培されているお米です。出穂期(穂が出てくる時期)が遅く、病気にも弱いため栽培が難しい品種ですが、粘りが強く食味が良いため、ごくわずかの農家が自分の家で食べるためだけに栽培していました。そんな“幻の米”をJA梨北と農家が一体となって栽培方法を研究し、栽培面積を広げて、今では消費者のみなさまにもお召し上がりいただけるようになりました。
おいしさの特徴
一度食べたら忘れられない“粘り”と“甘み”が特徴です。JA梨北では、栽培指導を徹底して行い、より多くの方に味わっていただくため高品質生産に努めています。お寿司や炊き込みご飯にも適しています。
評価項目 | 項目の意味 |
---|---|
におい | 甘い香りがするか、ぬか臭くないか |
見た目 | 照り、粒の大きさ、割れの有無 |
奥歯で感じる引っ付き具合 | |
硬さ | 自分基準から硬いか柔らかいか適度な |
うま味 | 一口目で感じる旨み |
甘み | 噛み続けて耳下腺で感じる甘み |
食感 | 上あごで感じる気持ちよさ |
のどごし | 飲み込んだ後に感じる戻り |
五ツ星お米マイスターとは
お米マイスターとは、お米に関する幅広い知識を持ち、お米の特性を見極め、その良さを消費者に伝えることができる方です。
「三ツ星お米マイスター」と、さらに上級資格の「五ツ星お米マイスター」があり、日本米穀小売商業組合連合会が認定しています。
小池理雄さんのプロフィール
1971年、原宿生まれ。神宮前・原宿に戦前から店を構える、原宿で唯一の米屋の三代目店主。「お米マイスター」のなかで数少ない「五ツ星」の保有者。全国でも珍しく、親子二代で「五ツ星お米マイスター」を保持しており、「自信をもって安全で美味しいお米をお勧めしている(小池氏)」。安いお米ではなく、価値を付けて販売することが米屋の責務であるという考えのもと、生産地と消費地の懸け橋となるべく日々奮闘中。「お米の新しいあり方」を常に模索し続けている。
「楽しくなければお米ではない!」をモットーに、お米の魅力を伝えるべくイベント開催やワークショップ、講演を精力的にこなす。テレビやラジオ、新聞、雑誌、ムック本、業界紙やネット等のメディア出演多数。共著「ごはん検定公式テキスト」(実業之日本社)。
小池精米店のHP
http://www.komeya.biz/
五ツ星お米マイスター小池理雄氏のコメント
においをかぐと口の中に甘みが広がるくらい。見た目は粒が小ぶりでまとまっている。口に含むとごはんがかたまりになって最初は口の中でほぐれないが、噛み続けるとぱっと口で広がる。うま味は立ち上がりが早く、広がりも早い。しっとりとしていてぱっと広がる。インパクトのある、舌に根付く甘み。余韻もある。のどごしは米粒のおねばが潤滑油となってつるっとのどを抜ける感じがする。