JAグループ

JA

協同組合と株式会社

JA(ジェイエイ)が協同組合(きょうどうくみあい)という組織(そしき)であることを、これまでみなさんといっしょに見てきました。じつは協同組合というのは、JAだけではありません。生活協同組合【生協(せいきょう)】、漁業(ぎょぎょう)協同組合【漁協(ぎょきょう)】、森林組合、信用(しんよう)組合なども、JAと同じ協同組合の仲間(なかま)なのです。みなさんの住んでいる町にもあるかもしれませんね。
人が集まって仕事をするという意味では、「会社」も同じような集まりといえます。会社にもいろいろな種類(しゅるい)がありますが、その代表的(だいひょうてき)なものが「株式会社」(かぶしきがいしゃ)です。

では、協同組合と株式会社って、どうちがうのでしょうか。
どちらも人の集まりであることに変(か)わりはありませんが、協同組合は「組合員」(くみあいいん)、株式会社は「株主」(かぶぬし)の集まりです。
JA(農業協同組合)は、みんなの力を合わせて「地域(ちいき)の農業や人々のくらしをよりよくしたい」という願(ねが)いをかなえることをめざしています。いっぽう、株式会社の目的(もくてき)は利益(りえき)をあげること、つまり「お金をもうけること」です。
簡単(かんたん)にいうと、協同組合というのは同じ願いをかなえたいと思う「人と人のつながり」であり、株式会社は「お金のつながり」からできた集まり、といえるでしょう。
これは別(べつ)に、どちらがよい・悪いということではありません。それぞれのめざしていることがちがう、ということを覚(おぼ)えておいてくださいね。