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日本の協同組合の元祖がんそ

みなさんは、二宮金次郎(にのみやきんじろう)という人を知っていますか? 背中(せなか)にまきを背負って、本を読んでいる姿(すがた)の銅像(どうぞう)や絵を見たことはありませんか?

江戸(えど)時代に神奈川県(かながわけん)で生まれた二宮金次郎は、大人になってから二宮尊徳(にのみやそんとく)と名前を変(か)え、多くの困(こま)った人たちにお金を貸(か)してあげる仕組みや、おたがいの生活を支(ささ)え合う組織(そしき)を作りました。
同じころ、千葉県にいた大原幽学(おおはらゆうがく)という人は、貧(まず)しい農民(のうみん)が協力(きょうりょく)し合って自分たちだけで生活していく仕組みを作りました。
これらが、日本の協同組合(きょうどうくみあい)のもとになったといわれています。
200年前。人々はちょんまげで、おさむらいさんは刀を持っていて、おとのさまやひめさまがいた時代のことです。
やがて明治(めいじ)、大正(たいしょう)時代になると、いろいろな仕事をする「産業組合」(さんぎょうくみあい)や、農家が助け合う「農家組合」といった集まりが日本全国で作られ、それが昭和になって「農業協同組合」という組織になりました。
JAというのは、こんなにも昔から続(つづ)いている、人々の助け合う考え方に基(もと)づいた、歴史(れきし)ある組織なのです。