SDGs
【基本 2】SDGs の生まれた歴史
2015年にSDGsが生まれる前に、「MDGs(エムディージーズ)」という世界で達成(たっせい)すべき8つの目標(もくひょう)がありました。日本語で「ミレニアム開発目標」と呼(よ)ばれ、2000年から2015年の間に取り組まれたものです。経済(けいざい)が大きく発展(はってん)している先進国が中心となって、経済がまだ成長(せいちょう)の途中(とちゅう)である途上国(とじょうこく)の問題を解決(かいけつ)するためにつくった目標でした。
その結果(けっか)、数字の上では、1日150円未満(みまん)で暮(く)らす人たちの数を半分以下(いか)にすることができました。しかし、地域(ちいき)の差(さ)が激(はげ)しく、また一方で、働(はたら)くことや教育についての男女間の格差(かくさ)をなくせなかったり、環境破壊(かんきょうはかい)による異常気象(いじょうきしょう)の増加(ぞうか)や地球温暖化(おんだんか)による海面の上昇(じょうしょう)などの問題が深刻(しんこく)になったり、達成できなかった目標も多く、たくさんの人を取り残(のこ)してしまいました。
そこで、これらの目標を引きつぎながら、先進国と途上国がいっしょになって、「誰(だれ)一人取り残さない」社会を実現(じつげん)するために、SDGsが生まれました。なぜSDGsに取り組まなければいけないのか、一人一人がその歴史を理解(りかい)し、自分にできることを考えていくことが大切です。
監修:一般社団法人 環境パートナーシップ会議 髙橋 朝美