食
旬のヒミツ
みなさんは夏になると食べたくなるものは何ですか? カキ氷? アイスクリーム?
いえいえ、自然(しぜん)のもので何かありませんか? 丸くて大きくて緑色で、黒いしましまがあって……。
そうです、スイカです。でも、いくら好(す)きでも、冬にはあまり食べたいと思いませんよね。
スイカという食べ物は夏にとれるものであり、夏がいちばんおいしいものだから。
つまりそれが、食べ物の「旬」(しゅん)というものです。
春になるとタケノコのおかずが出てきて、夏はトマトやキュウリがおいしくて、秋にはナシ、クリ、そして冬はミカン……といったように、その季節(きせつ)にしか食べられないものや、年中食べられても、その時期になるととくにおいしいものってありますよね。
それは、その食べ物が旬だからです。旬というのは、食べ物がいちばんおいしくなるときのこと。おいしいだけではありません。旬の食べ物は栄養(えいよう)がいっぱい。みなさんの体にもとてもよいのです。
日本人は昔から食べ物の旬を大切にしてきました。初物(はつもの)といって、その年に初(はじ)めてとれた旬のものを食べるのをとても楽しみにしていたり、秋になるとお米がとれたことをお祝(いわ)いしてお祭りを開いたり。
さあ、そうとわかったら、さっそく今日の夕飯(ゆうはん)のおかずのなかに旬の食べ物があるかどうか、探(さが)してみましょう。