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日本の食べ物は高い?

おうちのひとといっしょにスーパーでお買い物をすることがあったら、お肉や野菜(やさい)、くだものの値段(ねだん)を観察(かんさつ)してみてください。同じ食べ物でも、高いものと安いものがあることに気づくはずです。
そのちがいはどこにあるのでしょうか? 大きくて立派(りっぱ)なもの、見た目がよくてきれいなもの、作られた場所や国などによっても、ちがうかもしれませんね。

「日本の食べ物は高い」というふうに言う人がいます。だけど、それは本当なのでしょうか。
わたしたちが住んでいる日本は、アメリカとか中国とかオーストラリアといった外国に比(くら)べると、とても小さくてせまい国です。しかも山がたくさんあるので、田んぼや畑にできる場所も少ない。それから、人。農業をする人=農家さんは、とても少なくなっています。
せまい場所で少ない人数で作るものと、外国のように広い場所でたくさんの人数で作るものとでは、同じ食べ物であっても、その値段が変(か)わるのは当たり前のことです。
たとえば、牛乳(ぎゅうにゅう)1リットルの値段は211円(東京の平均)です。さて、これは高いでしょうか、安いでしょうか? 酪農家(らくのうか)さんが休みもとらず、毎日いっしょうけんめいお母さんウシを世話して、そのウシが自分の子どもにあげるはずのお乳を、わたしたちはおすそ分けしてもらっているのです。そうして作られた牛乳は、ミネラルウオーターよりも安い値段で売られているのです。
どうですか? 単純(たんじゅん)に高い安いというのとは、ちょっとちがうと思いませんか?

*酪農家…牛乳をしぼるためのウシ=乳牛(にゅうぎゅう)を飼(か)っている人たちのこと(「1ぱいの牛乳ができるまで」も読んでみてね)