SDGs
12.つくる責任 つかう責任
「多くのエネルギーをつかい、多くのものをつくっては捨(す)てる」これが現代(げんだい)社会の生産(せいさん)と消費(しょうひ)の問題です。そこには、食べ物もふくまれていて「食品ロス*」と呼(よ)ばれています。実は日本でも、年間でおよそ600万トンの食べ物が捨てられているというデータがあります。これは1人あたり毎日お茶わん1ぱい分のごはんを捨てているのと同じ。あまりにも多すぎると思いませんか? 日本には「もったいない」という言葉があり、これはごみを減(へ)らす「4R」の心がけに通じています。たとえば食べることを通じてできる4Rを見てみましょう。
■Refuse(リフューズ)=ごみを出さない
家や学校では食べられる分をついでもらう、お店では食べきれる量(りょう)を注文することで、食べ残(のこ)しを出さない。
■Reduce(リデュース)= ごみを減らす
賞味期限(しょうみきげん)の近いものから食べたり、お店ではおはしやスプーンなどをもらわないようにする。
■Reuse(リユース)=再使用(さいしよう)
食べきれない食材(しょくざい)を必要(ひつよう)な人にゆずったり、施設(しせつ)に寄付(きふ)する。
■Recycle(リサイクル)=再生利用(さいせいりよう)
料理(りょうり)のときに出た生ごみや食べ残しを肥料(ひりょう)にする。
この4Rは、服や生活用品、家具、家電にも同じことがいえます。
農家もつくる責任として、傷(きず)のついた農産物(のうさんぶつ)などを安く販売(はんばい)したり、ジュースやジャムなどに加工(かこう)するなどして、むだを減らす努力(どりょく)をしています。
監修:一般社団法人 環境パートナーシップ会議 髙橋 朝美
*食品ロス…「食べ物のむだづかい」も読んでみてね。