JAプチ問答シリーズ
※朝日新聞に掲載された新聞シリーズ広告(2012年4月~2014年3月)
【プチ問答Q13】
食べる部分、ブロッコリーはつぼみ。タマネギは葉。ジャガイモは?

「大きいのあったよ!」「ここ掘ってみよう!」
畑に元気な子どもたちの声が響きます。収穫しているのは、じゃがいも。泥んこになりながらの作業に、みんな大はしゃぎです。
この日の活動は、じゃがいも掘りのほかに、青大豆の種まき、サツマイモの苗植え、菜種の収穫など盛りだくさん。栃木県のJAはが野が主催するあぐりスクール「未来ちゃんクラブ」では、こうした農業体験を月に1度、1年間続けて実施しています。収穫だけの農業体験とは違って、種まきから収穫、さらに加工まで一連の流れを体験することで、子どもたちは農業をより深く理解できます。
「今日採った大豆はどうなるの?」「菜種を搾ったら、そのカスはどうするの?」といった、先のことを想像した質問が出てくるのも、長期間の農業体験ならでは。収穫した大豆で豆腐づくりを体験したり、菜種油を作る工程を見学したり、さまざまな体験を準備して、子どもたちの疑問に答えます。
保護者からは、「うちの子、農業体験の日は、とっても早起きするんです」という声も。いろいろな作物を収穫する「未来ちゃんクラブ」ですが、一番の収穫は子どもたちの成長かもしれません。
安価な外食や総菜、24時間空いているスーパーなど、食の外部化・簡便化・多様化が進み、食をめぐる環境が急激に変化している昨今。栄養のバランスが偏ったり、食べ物についての知識が乏しかったり、子どもたちが食と向き合う機会が減っています。
JAはが野のような「あぐりスクール」は、JAが実践する食農教育のひとつ。全国の309JAが農業体験を実施しており、あぐりスクールは163JAが開設しています。
JAの食農教育は、食への感謝の気持ちを育むだけでなく、日本の豊かな自然や四季の尊さ、農業の大切さを、実体験を通じて伝えてゆき、「食」と「農」のつながりを学んでもらうことに特徴があります。