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SDGs

2.飢餓きがをゼロに

飢餓とは、十分な食事を食べられず、体を健康(けんこう)に維持(いじ)できない状態(じょうたい)のことです。世界ではおよそ9人に1人が食べ物が足りず、おなかをすかせたまま暮(く)らしています。すべての人が一年を通して食べ物を十分に手に入れられることが大切です。

みなさんは「食料自給率*1(しょくりょうじきゅうりつ)」という言葉を聞いたことはありますか? 食料自給率とは、日本で食べられている食べ物のうち、国内で作られているものがどのくらいあるかを表したものです。日本にはたくさんの食べ物がありますが、カロリーというものさしで測(はか)ってみると、食料自給率はおよそ37%(パーセント)しかなく、残(のこ)りの63%は海外からの輸入(ゆにゅう)にたよっています。もし輸入がすべて止まったら、100人中63人の食べ物が足りなくなる計算です
(平成(へいせい)30年度・令和(れいわ)2年度データ)。

さらに国内でも、都道府県(とどうふけん)によって食料自給率がちがうことを知っていますか? 広大な農地を持つ北海道はおよそ200%ある一方で、東京や大阪(おおさか)など農地が少なく人口が集中する都市部は2%以下(いか)です。

そんななかで、農家が減(へ)り使われなくなった田畑が増(ふ)えていること、都市部に人口が集中し、農業がさかんな地域(ちいき)の人口が減っていることが問題になっています。みんなでこの問題*2について考えなければいけません。

監修:一般社団法人 環境パートナーシップ会議 髙橋 朝美

*1食料自給率…「自給率って知ってる?」も読んでみてね。
*2この問題…「もしも農家がいなくなったら」も読んでみてね。