SDGs
6.安全な水とトイレを世界中に
世界では、何時間も歩いて川にたどり着き、やっと飲み水を手に入れられる地域(ちいき)があるほど、水に困(こま)っている人がたくさんいます。日本は、山地に降(ふ)りそそぐ雨が多いうえ、昔から稲作(いなさく)などの農業が行われ、農地や農道、農業用水路などが整えられてきたため、世界的(てき)に見れば水が豊富(ほうふ)にある、めぐまれた国です。
水は雨として地に降り海に流れますが、安定した水のめぐりや豊(ゆた)かな水を保(たも)つために、実は田んぼが重要(じゅうよう)な役割*1(やくわり)をはたしています。たとえば、田んぼは雨水を地下に一時的にためることができるため、洪水(こうずい)や土砂崩(どしゃくず)れなどの災害(さいがい)を防(ふせ)ぎます。もし田んぼがなかったら、たくさん降った雨は川をあふれさせ、みなさんが住む町や家を水びたしにしてしまうかもしれません。それだけでなく、田んぼは川の流れを安定させたり、きれいな地下水を作ったり、夏の暑さを和らげることなどにも役立ち、みなさんの暮(く)らしを守っているのです。
さらに田んぼでは、お米を育てるために水をためておきますが、そこはカエルやアメンボなどたくさんの生物の住処(すみか)となり、健康的(けんこうてき)な土や豊かな自然(しぜん)をつくる役目*2もはたしています。
監修:一般社団法人 環境パートナーシップ会議 髙橋 朝美
*1田んぼが重要な役割
…「田畑のチカラ」「4.質の高い教育をみんなに」も読んでみてね。
*2生物の住処となり、健康的な土や豊かな自然をつくる役目
…「15.陸の豊かさも守ろう」も読んでみてね。