テーマ解説

4. その食べものには顔がある!

「フード・マイレージ」という言葉を耳にしたことはありますか。それは、食べものが生産地から食卓に届けられるまでの輸送にかかる距離と量をかけた数値。安定した食料の供給と環境負荷の低減の両立が求められている今、この指標はより重要になっています。

「フード・マイレージ」の言葉の意味をいっしょに学んでいきましょう。 「フード・マイレージ」の言葉の意味をいっしょに学んでいきましょう。

食材を輸送するには、飛行機や貨物船、トラックなどに積んで移動する必要がありますが、その過程でたくさんのCO2を出してしまいます。その積載量が多く、輸送距離が長いほど、CO2の排出量は多くなる。つまり、フード・マイレージの数値が高いほど、環境負荷が大きくなるのです。

特に、日本は世界の中でもフード・マイレージが高い国として問題視されています。 特に、日本は世界の中でもフード・マイレージが高い国として問題視されています。

なぜでしょう。まず、日本は多くの国と距離を隔てた島国であること。でありながら、食料の多くを輸入に頼っていること。つまり「距離×量」のどちらの数値も大きくなるので、その掛け算の答えは当然膨大なものになります。

なのに、日本では、環境負荷をかけて輸入した食品を大量廃棄する「食品ロス」の問題も抱えています。 なのに、日本では、環境負荷をかけて輸入した食品を大量廃棄する「食品ロス」の問題も抱えています。

この大きな社会問題の解決策は、意外と身近にあります。それは、地元で採れた食材を買って食べること。お住まいの地域のJA直売所なら、すぐさまそれを実践できます。
JA直売所(JAファーマーズマーケットとも呼ばれています)には、地元の生産者が朝一番に運びこんだ採れたて新鮮野菜がズラリと並んでいます。生産者の名前がついた“顔の見える農畜作物”だから、品質も折り紙つきです。地域の良いものを守りぬこうと努力している生産者や日本の農業を応援するためにも、フードマイレージを意識することはとても重要なことなのです。

国産の食材を選んで食べる「国産DAY」。 国産の食材を選んで食べる「国産DAY」。

次の日曜日はお近くのJA直売所に出かけて、おいしくて環境にもやさしい食習慣をはじめてみませんか。 次の日曜日はお近くのJA直売所に出かけて、おいしくて環境にもやさしい食習慣をはじめてみませんか。

JA直売所に出かけよう!

ひとかじりメモ

全国約1,700カ所もあるJA直売所には、地元で採れたての農畜産物がいっぱい!近くの生産者が朝一番に採れた野菜や果物などを運びこみ、売れ残りはその日のうちに回収。だから、いつでも新鮮です。季節によって出回る商品が変わるため、旬の味わいが楽しめます。今すぐお近くのJA直売所を検索!今度のお休みは、ぜひご家族で出かけてみませんか。
https://life.ja-group.jp/farm/market