テーマ解説

8. おいしさで、日本の
食卓を彩り続けよう!

よくニュースなどで「日本の農業が大変」だと耳にしますが、実際にはどうなのでしょう。 よくニュースなどで「日本の農業が大変」だと耳にしますが、実際にはどうなのでしょう。

お店に行けば、いつも国産の食材がたくさん並び、よく売れているようにも見えます。それは、私たちにとってごく当たり前の光景ですが、決して簡単なことではありません。生産者1人の力ではできないことを、みんなで力を合わせながら実現し、日本の食卓を守り続けているのです。
知られている通り、この国の農業の担い手は年々減り続け、高齢化も他の産業に比べより深刻になりつつあります。この傾向は今後も加速するでしょう。知識や技術が次の世代へ引き継がれていないため、新しく農業を始めたいと思っても「栽培方法や家畜の飼育技術がわからない」という状況に陥っています。

農地や農機のための資金も必要となり、肥料・燃料などの生産資材の価格や物流コストなども高止まりを続けています。大量生産による安価な外国産農畜産物に対抗するにはコスト削減が必要ですが、その一方で、安全安心な品質を確保するための投資は避けられません。
こうした状況の中でも頑張っている生産者や、未来の農業の担い手になろうという人たちを応援するために、JAでは組合員がお互い支え合いながら、安定的に農業を営めるようさまざまな取り組みをしています。JAは、全国で1,000万以上の生産者たちを組合員に持つ協同組合です。まず、生産者のもとに1軒1軒出向き、農業経営を幅広くサポートするとともに、資金についても資材価格と生産技術の両面から生産コストを減らし、生産者の所得を増やす工夫を一緒になって考えます。

そして、消費者の要望やニーズの高い農畜産物を提言、生産と販売の両面から「売れる」をサポートします。 そして、消費者の要望やニーズの高い農畜産物を提言、生産と販売の両面から「売れる」をサポートします。

さらに次世代の生産者を積極的に育成、支援。さらに環境に配慮した安全安心な農畜産物の提供や、スマート農業による機械化・省力化で生産を効率化し、働き方改革まで実現します。JAと生産者のこうした地道な取り組みが私たち日本の食卓を支えてくれているのです。
お店に限らず、日常生活のあらゆる場面でJAマークを見かけたら、ぜひそのことを思い出してみてくださいね。
作る人の思いをかみしめながら、はじめる!つづけよう!国産DAY!

みんなの「おいしい!」の笑顔が、日本の食と農を未来へつなぐチカラになります。 みんなの「おいしい!」の笑顔が、日本の食と農を未来へつなぐチカラになります。

「指定野菜」に50年ぶり新メンバー

ひとかじりメモ

指定野菜とは、消費量が多かったり、今後多くなっていくことが見込まれる野菜のこと。現在は、キャベツ・じゃがいも・トマトなど14品目が指定されていますが、2026年度にはブロッコリーが加えられ全15品目に。新たな品目の加入は、実に半世紀ぶりとなります。
この指定野菜、みんなが必要とする食材なので値段も供給量も安定させることが求められています。しかし、気候の変動が非常に激しいこの国では、指定野菜のような基本的な食材だけでも質や量を安定させるのは困難なこと。JAはそのための対策にも、生産者の皆さんと一緒に取り組んでいます。