刈り取り間近の田んぼに、JAを育む、絆が実りました。

2010年9月29日 新聞広告「大地がくれる絆を、もっと。」メイキング

2010年、日本全国を包み込んだ記録的酷暑の夏。
秋の気配を感じることもできない9月初旬に、「大地がくれる絆を、もっと。」をキャッチフレーズとする
新聞広告用の写真撮影が行われました。
富山県入善町田中地区、田んぼの先は日本海という雄大な立地の中、地元のJAみな穂の組合員・役職員や地域住民のご協力を頂き実現した撮影。
「大地がくれる絆」を映像として表現したいというアイディアに共感し、400名を超える人たちが参加してくれました。

第64回広告電通賞新聞広告公共部門の最優秀賞を受賞しました

また、この新聞広告は2011年5月、第64回広告電通賞新聞広告公共部門の最優秀賞を受賞しました。審査員の方々からは「作品は震災前のものだが審査はその後。日ごろの暮らしの中で何げなく思っていたことに目を留めた、そういう広告に引かれたのではないか」、「人間一人一人が持つ素晴らしさに気付くべき時期になっているのでは」との全体講評があり、地域の絆や人と人のつながりの大切さに改めて目を向けていただきました。

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第31回新聞広告賞において大賞を受賞しました

さらに2011年9月、同広告は日本新聞協会の主催する第31回新聞広告賞において大賞を受賞しました。新聞広告賞は1981年に新しい新聞広告の可能性を開拓した広告活動を顕彰し、新聞と広告との発展に資することを目的に設けられ、日本で唯一、新聞広告活動の全過程を選考する広告賞です。JAグループの活動のみならず、社会における絆の重要性や農業そのものに対する読者の理解を大いに促した点を、審査において高く評価していただきました。

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メイキングムービー

農業で協力するのはあたりまえ。日本の農業を広報するのも
同じ気持ちで協力します。

27メートルの高さから撮影。

同じような気持ちで、JAが育む「大地の絆」の撮影にもご協力を頂いた入善町、朝日町の皆さま、ご協力ありがとうございました。

この地区で撮影を決定したのは、なんと1週間前。エキストラを使わず、すべて地元の方だけの参加で、400名規模の撮影をするため、地域とJAのネットワークが活きました。
そもそも農業は自然相手に、天候に左右され、スケジュールを正確に決めるのが難しい仕事のひとつです。
ですから、肥育、刈り取りなどのタイミングはまさに時間との勝負。
先に仕事が終わった人が、終わってない人を手伝うのは当たり前の光景です。

細いアゼ道で長時間シャッターを待ちます。 ケガのないようゆっくりと立ち位置をひろげます。 小刻みの揺れがこわかった撮影席。

一人ひとりの思いが、日本の食べものづくりを支えているんだ。

「急な連絡だったけど、友だち同士で今日ここに来ようと決めていました。」「知り合いもいっぱい来ている。この町の最高の記念写真になると思います。」「田んぼがあって、豆が実って、夕日もキレイ。いいとこに嫁に来たと思っとります。
この町を新聞に載せてもらえてうれしい。ちょっと恥ずかしいけど。」
まさに老若男女、地区の人が、それぞれの思いで参加への気持ちを語ってくれました。
農村独特のやさしい人間関係が会話の端々で感じられます。

子どもと、新聞に載ったら写っているか探すのが楽しみだという、若い農家のおかあさん。全国紙の見開き30段写真を青森の実家に見てもらえるのが待ち遠しいとの話。東京の大学を卒業し地元に戻った青年も、友人に見てもらえるのを楽しみにしていました。

バスの日陰で休憩中。 家族で参加。 おかあさんは大変。 おじいちゃんの日陰、ホッ。 老若男女をちりばめて 一人ひとりゆっくりと。

地域を想う心が集まって、1つの「作品」を完成させます。

予報気温35度。狭いアゼ道に400人超の人をケガのないように配置し、撮影をする。ただでさえ大変なイベントですが、始めてみて驚いたのは、地域の方の健康度。炎天下の空を見上げ、「いい天気で最高だ。」と大声で、スタッフが励まされる始末。ご高齢ながら、茶褐色にしまった太い腕がのぞきます。「日頃か ら鍛えているので、平気。」「大丈夫。みんな体力はある。」「今日は涼しいくらい。」と、農作業を支えている頼もしい声が多く聞かれました。一方で、撮影待ちには、しっかり日陰へ。カラダを休ませる、このバランス感覚に、自然育ちの知恵が垣間見えます。

予想を超えた大人数への驚きを伝えると、「声かければ、みんなすぐ集まる。2-3日前の急な話じゃなければ、この倍は集まった。みんな、はりきっとる。」と。そして、手をつなぐ撮影となるため、素敵な女性を見つけると自然とおじいちゃんが集まる元気な現場となりました。

400人をゆっくりアゼ道に送り出す。待ち時間が心配。 暑いなかでの撮影。水分補給も重要です。

立山、黒部から注ぎ込む豊かな水が、日本海の米所を
代々育ててきました。

この壮大なアイディアの撮影にご協力頂いたJAみな穂は、平成18年3月にJA入善町とJAあさひ野が合併して誕生しました。富山県の東部を区域とし、管内耕地のほとんどが水田です、清流日本一の黒部川が育んだ大地が、富山県屈指の良質米を生産しています。

他に種籾、チューリップ球根、入善ジャンボ西瓜やアスパラガスなどを生産。また、中山間地では冷涼は気候と清らかな水を生かし、ミョウガやわさびを栽培しています。今回の撮影地は、海の近くにある田中地区。じょうべのま遺跡と風力発電用の大きな風車のある地区です。撮影場所となった田んぼは、刈り取りを1週間後に控え、稲穂が重たげに頭を垂れていました。400名をアゼ道に入れましたが、やはり農村育ち。お米ひと粒の大切さを知っているので、カラダに触れる稲穂をいたわりながら、田んぼの中を移動。きっと、掲載した紙面にも、そのやさしさが写っていると思います。

農村の多面的機能を維持できるのは、人。協同の心を、
この1枚の写真に写し込んだ。

JAみな穂 代表理事組合長 細田勝二

「普通、アゼ道にいるのは、ひとりか、せいぜいふたり。それが400人を超える町の人たちが並んだわけです。この壮観な撮影を実現できたのも、私たちが大切にする協同の心があればこそ。
撮影を決定し短期間で、JAみな穂から組合員や地域住民へと、協力の呼びかけをつないだわけです。
秋の刈り取りが始まり忙しい時期ですが、みな、この撮影に、自分たちの絆を示したいという強い気持ちを持って臨んだのではないかと思います。1枚の写真から全国へ、現場の農業を考えていただけるキッカケづくりはできました。
各地でJAが築いてきた組合員・地域との信頼関係は、一朝一夕にできるモノではありません。それは農家である組合員が一番分かっておられると思います。」

厳しさも、笑顔も。 撮影終了後、現場にて。どうです、この実り。

アゼ道に並び、見知らぬ人と手をつなぎ、ぬくもりを感じる。カメラの向こうにある日本全国の人たちに、農業の大きさを伝える。収穫の喜びとは違う、感動がそこにあるはず。この写真の掲載は第1弾、次へ次へと、JAグループが動き出しました。

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