バケツ稲を教材にした学習方法

バケツ稲づくりは、1粒の種もみから始まり、稲を育てて、収穫し、調理して食するまでの一連の体験を通して、さまざまな学びや発見をすることができます。今回は、小学校の授業で役立つ「学習の進め方のヒント」を紹介しますね。

学習の進め方のヒント

1.研究テーマを決める

子どもたちの関心を引き出して、自発的な研究テーマを決める

2.学びの計画を立てる

研究テーマを追究するための仮説や予測を立てて、具体的な方法や活動の計画を立てる

3.学びの計画を実践し検証する

観察や実験を行い、本、インターネットなどで調べたり、地域の農家や、JAの人などに聞くことなどで検証する

4.結果をまとめる

行った検証の結果を表やグラフ、絵、写真、文章などでまとめていき、
その中で新たなテーマや疑問など、検証する内容が生じた場合は次への課題にする

5.交流する

クラスの中で、それぞれの検証結果を報告する場を設けたり、意見交換を行い、互いに学び合う

6.発表する

収穫祭を開き、バケツ稲で収穫した米で調理を行い、お世話になった地域の農家、
JAの方々、保護者などを招いて、まとめた検証結果を発表したり、
参観日や学習発表会などを利用してバケツ稲づくり取り組み結果の発表の場を設けるなど

学校の授業として、児童が一斉に取り組む場合、研究テーマは欠かせません。
あまり難しくなると子どもたちの関心は薄れてしまうかも。

過去の取り組みの事例で、シンプルで分かりやすいテーマをご紹介しますので、参考にしてくださいね。

福島県の小学1~6年生対象の
「平田村立永田小学校」(第22回)の取り組み

研究テーマ「感じる」、「考える」、「実感する」

低学年では、「感じる」を大切に苗の変化や成長に気づくようにする(1、2年生)
中学年では、「考える」から生じる疑問の不思議に思う心を養うようにする(3、4年生)
高学年では、「実感する」ことを大切に種まきから脱穀までの作業を体で感じるようにする(5、6年生)

テーマの設定がとてもシンプルなので、子どもたちにとっても抵抗なくスタートできそうです。こちらの学校では、ほかにも、「食育の一環として『朝ご飯コンテスト』、『食べ残しゼロ運動』、『米飯給食モニター事業』などの活動も積極的に行っています。バケツ稲づくりを基本として、様々な活動とリンクさせていく工夫こそが本校の特色です」とのこと。とても積極的な取り組みをしていただき、事務局も大変うれしく思いました。

このテーマでの取り組みから、子どもたちは、自ら考えて判断して自立心が大きく培われたようです。Simple is best(シンプル イズ ベスト)は、バケツ稲づくりにも当てはまるということでしょうか。

あとがき

バケツ稲に取り組むことによって、これまで知らなかったお米づくりを体験できて、感動したという声も多くいただきました。参加者のみなさんに満足していただけて、事務局として、とても嬉しいです。今年も多くの参加をお待ちしています。

マニュアルのダウンロード

文:バケツ稲づくり相談員 小栗 千歌枝

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