JAいしのまきの取り組み

石巻市、女川町、東松島市内にまたがる宮城県のJAいしのまきでは、前回紹介した石巻市立蛇田小学校をはじめ、管内の小学校のバケツ稲の活動をサポートしています。「食の重要さを、生産に携わるJAとして子ども達に忘れないでほしい」と、平成20年度から積極的に取り組み続けてきました。また、東日本大震災後も、いち早く食農教育への支援を続けています。

今回は番外編として、学校をサポートしているJAの取り組みを紹介します。

平成20年度からコンクールを実施

JAいしのまきでは、管内の小学校からバケツ稲づくりの希望を聞き、バケツ稲づくりセットの配布を行っています。
平成20年度からは、学校を応援するために独自のバケツ稲づくりコンクールを開催し、栽培のサポートや、JA主催のフェスティバルの会場で表彰する活動を続けてきました。
それは、「生産に携わるJAとして、食の重要さを子どもたちに忘れないでほしい」との思いから。
農家の方にもバケツ稲に取り組んでいる児童の姿を紹介しようと、毎年カレンダーにはバケツ稲づくりに取り組んだ小学校の写真を掲載しています。
地区によっては、JA青年部が小学校への指導や手伝いを行っている所もありました。

大震災後、4月からバケツ稲の配布をスタート

昨年、東日本大震災で石巻市、女川町、東松島市に甚大な被害が出ました。
ライフラインも止まり、4月に入っても厳しい状態が続いていましたが、JAいしのまきでは農業関係の復旧と同時に、各小学校にバケツ稲づくりセットの希望の聞き取りを始めました。
同地域では、これまでのJAの支援もあって、授業計画にバケツ稲を入れていた学校がたくさんありましたが、避難したり、土やバケツが流されて無かったりと多くの学校で取り組めない状況になっていました。

そこで、JAいしのまきではJA宮城中央会などに協力を仰ぎ、バケツと土の支援も合わせて行いました。
宮城県内のJAグループでは、被災地域の子ども達にも全国の子どもと同じ食農教育を受けられるようにと、バケツ稲づくりに必要な土とバケツの提供を行っていました。
この支援で、JAいしのまきでは管内8小学校に土やバケツを渡すことができ、結果として合計11小学校にバケツ稲づくりに取り組んでいただくことができました。

今年もカレンダーで元気な姿を紹介!

残念ながら、23年度はコンクールを開くことはできませんでした。
でも、元気に取り組んだ子ども達の姿を見せたいと、JAいしのまきのカレンダーには、今年もバケツ稲の取り組みを紹介しています。
また、小学校へ稲づくりの指導や手伝いを行ったJA青年部からも、「子ども達に田んぼの遊びを伝えられてうれしい」といった声も聞かれました。

小学校では先生がそれぞれ工夫して熱心に取り組んでいます。
地域の大人と一緒に育てている桃生小学校、鹿に食べられないように工夫しながら頑張っている鮎川小学校、花だんを小さな田んぼにして稲を育てた赤井南小学校など、それぞれが子ども達のために熱心に取り組んだそうです。

JAいしのまきの髙石雅一さんは「子ども達の食に対しての活動は途切れさせてはいけません。
これからも取り組みを続けて行きます」と意気込みます。

JA宮城中央会によれば、今年、田んぼ学習ができない学校に、バケツ稲を提供して食農教育を支援している被災地域のJAが他にもあるそうです。

マニュアルのダウンロード

文:バケツ稲づくり相談員 小栗 千歌枝

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