鹿児島県 ご飯大好きさん「2年目のバケツ稲」

8月30日(火)

(鹿児島県)ご飯大好きさん

昨年に引き続きバケツ稲を楽しんでいます。昨年バケツ稲を育てているのを見たご近所で田んぼをされている方から「今年もするなら餅米もやってみない?」と餅米の苗を少し分けていただき楽しんでいます。さすがプロが育てた苗茎がしっかりしており風にも倒れません。「来年は苗作りから力を入れてやってみよう!」と成長の違いを観察しています。苗作りのコツなどあれば教えていただきたいです。

【事務局より】昨年に引き続いてのバケツ稲栽培ありがとうございます。立派な穂が実っていますね!

稲作には、『苗半作(なえはんさく)』という言葉があります。良い苗が作れるかどうかで、その年の作柄が半分は決まってしまうという喩えです。それだけ苗作りは、品質や収量などに大きな影響を与えるのです。良い苗を育てるにはいくつかの条件がありますが、主に「種まき」や「芽出し」のタイミングでの対応策についてご紹介させていただきたいと思います。
もみ殻のついた「種」にするお米を種もみと呼びます。中身がぎっしり詰まった重いものが「良い種もみ」とされています。バケツ稲づくりセットに入っている種もみは、良質の種もみのみを選別しています。種もみを選別する方法としては「塩水選(えんすいせん)」があります。水200CC、塩20gを入れたコップに種もみを入れて、沈んだものを「良い種もみ」とする手法です。
また、種まきから収穫までの間には、害虫被害や病気などの問題が発生します。より多くのコメを収穫するためには、まず丈夫な稲を育てることが大切です。農家では、病原菌を殺し、稲の病気を防ぐため「種もみ消毒」を行っています。乾いた種もみを、水温が60℃に保たれた電気ポットに10分間漬け、その後すぐ冷たい水で冷やします。10分間、60℃に保ち続けることが大切です。芽出しは、種もみを、浅く水のはった皿に浸しておきます。元気な苗を作るための注意点は①種もみが空気に触れるようにする②種もみが乾かないように常に水に浸しておく③水は毎日換える④25~35℃の温度を保つです。ご飯大好き様の新しいチャレンジがうまくいくと良いですね! 

苗から育てたバケツ稲

ご近所の方に分けていただいた餅米