脱(だっ)こく、もみすり、精米(せいまい)をしました!

10月10日(火) はれ

 5月8日に「芽出し」を始めてから162日経過 (けいか) しました。このところ雨も降らずに、「はぜがけ」している稲もいい感じに乾燥しています。真心を込めて育ててきた「バケツ稲」も、いよいよ収穫 (しゅうかく) です。

はぜがけした稲の穂 (岡田さん)

バケツ稲事務局のはぜがけ

【脱 (だっ) こく】

  バケツ稲づくりでは、もみの量が少ないので、茶わんや割りばし、牛乳パックを使って脱こくします。茶わんや牛乳パックの中に穂を入れて引っ張ると、もみが容器 (ようき) の中に残ります。

脱 (だっ) こく・・・稲からもみをとる

 岡田さんのバケツ稲では、1つの穂に98粒ついているものもあって、最多では112粒ついていたそうです。豊作 (ほうさく) ですね!

1つの穂から98粒取れました!

1つの稲穂から98粒取れました! (岡田さん)

【もみすり】・・・玄米 (げんまい) にする

 すりばちにもみを1握 (にぎ) り入れ、やわらかい軟式 (なんしき) 野球ボールでこすります。すりばちの斜面でゆっくり上の方まですり上げると、玄米ともみがらに分かれます。取れたもみがらは、口で吹くか、うちわなどであおいで風で飛ばしてください。 

やわらかいボールで「もみすり」

もみすり後の玄米ともみがら

もみすり後

【精米 (せいまい) 】・・・玄米を白米 (はくまい) にする

 もみがらを取った玄米は、ビンなどに入れて太めの棒でついて精米します。ついたときに出る粉 (ぬか) は、ふるいなどで落とします。

玄米をビンに入れて棒でつく (精米)

精米後の白米 (はくまい)

【おいしいお米の見分け方】

 もみがらを取りのぞいて玄米にすると、透明な米の他に、白や緑色などの米がまざっていることがあります。いろいろな色の米ができるのは、実る時期の天候、刈 (か) りとりの時期、生育の時になんらかの影響を受けたなどの原因があります。色のついた米は、風味がよくないので取りのぞいて精米してください。

●おいしい米 (完全米)

 ・完全米・・・透明で形がそろっている

●風味が落ちる米 (不完全米)

・心白 (しんぱく) 米・・・粒の中心が透明ではなく白っぽい米

・腹白 (はらじろ)米・・・粒の胚芽 (はいが) のある横のほうが白っぽくなった米

・青 (あお) 米・・・早く刈りすぎて玄米の皮に緑色の葉緑素 (ようりょくそ)が残っている米

・胴割 (どうわれ) 米・・・刈り遅れのため実りすぎて玄米の胴にひびの入った米

・茶 (ちゃ)米、焼 (やけ) 米・・・もみのすり傷から菌が入って繁殖し、色のついた米  

 先週、ご紹介した「稲かり後の稲の茎 (ひこばえ) の観察」では、事務局の収穫後のバケツから新しい芽が出てきましたよ。

収穫後の茎から新しい芽が・・・