質問「育苗は牛乳パックでもできる?植え替え時のポイントは?」

5月26日(火曜日)

(神奈川県)保育園より

【質問】

10年ほど前に、地元の農協が開催してくれた講習会で牛乳パックを使った育苗のやり方を教わりました。現在ではもうその講習会は開かれてはいないのですが、バケツ稲のやり方を見ると、芽だし後にバケツに直播をする、というやり方しか出てきません。どちらのやり方が良いのでしょうか?

また、育苗後にバケツに植え替える際、「元気な苗」とはどんな苗ですか?バケツの中心に、3~5本の苗を束ねて植える方が良いのか、バケツ内に5か所ほど、離して一本ずつ植えた方が良いのか、どちらが良いのでしょうか?

牛乳パックを利用した育苗

 

【バケツ稲づくり相談室より】

育苗期間は牛乳パックを使用する方法でも、バケツに直播をする方法でも大丈夫です。牛乳パックでもそのまま育てる方もいらっしゃいますが、苗が大きくなるとバケツへの植え替えが必要になります。

稲は容器に入れる土が多いほど元気に育つため、牛乳パックとバケツでは、バケツの方が大きく育ち、取れるお米の量も多くなります。しっかりした稲を育ててお米をたくさん収穫するためには、バケツを使うことをお勧めします。

全体の苗の葉が3、4枚出揃ったら一度全部抜き、その中から元気な4、5本をひとつにまとめて、バケツの真ん中1箇所に3㎝の深さに植えなおしてください。「元気な苗」とは葉の色が青々として茎が太く、ピンと立っている苗のことです。

植え替え後の水管理は、土の表面の窪みに水たまりができる程度を苗が根付くまで保ち、根付いた後に水を3㎝程度入れて保ちます。