(青森県奨励品種)”まっしぐら”の穂が出ました

8月17日(木) くもり

    8月に入ってから、東日本を中心に雨や曇りの日が続いています。東京では8月としては40年ぶりとなる16日連続の雨で、気温も低く、日照不足 (にっしょうぶそく) で稲の成長が鈍 (にぶ) くなっています。コシヒカリの出穂 (しゅっすい) は、8月下旬にずれ込みそうです。

 その中で、青森県の奨励品種”まっしぐら”の穂が出ました。平成18年に青森県でデビューした”まっしぐら”は、青森米の食味・品質の追及に「まっしぐら」に「きまじめ」に農家の方が取り組んでいく気持ちを込めて命名したそうです。「味よし」「収量よし」「いもち病に強し」と優れていて、現在青森県の看板品種として県下全域で作付けされています。

(8/17)まっしぐらの出穂

 北海道の品種「ななつぼし」に続き、青森県の品種「まっしぐら」と、寒さに強い北方の品種から順々に穂が出るのでしょうか?  「コシヒカリ」の出穂が待ち遠しいですね。

(8/17)屋上のバケツ稲

 曇天 (どんてん) 、低温が続くと「いもち病」の原因になります。いもち病菌はカビ菌の一種のため、湿気の多い環境で発生します。
    バケツ稲の場合は、稲と稲の間隔が広いので風通しも良く、田んぼと比較すると発生率は低いのですが、風通しや日照条件が悪く、稲が密集 (みっしゅう) する環境になるほど発生率は高くなります。
 また、スズメ対策としてバケツ稲の周りに網を張る場合も、目の細かい網の場合は、密閉度 (みっぺいど) が高まり湿気が高くなることで発生する場合があります。網はスズメが入ることができない大きさで、荒い目のものを選ぶようにしましょう。

【予防】

 いもち病は感染力 (かんせんりょく) がとても強いため、発生した場合は注意が必要です。湿気 (しっけ) を好むいもち病の予防策として、葉や茎に水滴 (すいてき) を見つけたら払い落としてください。それだけでもいもち病の発生率を下げることができます。バケツ稲づくりでは農薬を使いませんので、病気になってしまった場合は、他の葉や稲に感染しないように病気の部分を切り取ります。また、病気のバケツ稲と健康なバケツ稲は、置く場所を離して育てるようにしましょう切り取った葉や茎は焼くか、ゴミとしてすぐに処分してください