稲かり (収穫) をしました!

10月2日(月) くもり

 稲かり前に、バケツの水をすてて稲を乾 (かわ) かす理由は、実ったお米の水分量を調整 (ちょうせい) して、味を良くし、長い期間の保存 (ほぞん) ができるようにするためです。  お米の水分が多いと、くさりやすくなります。  長く保存もできて、おいしいお米の水分量は15%です。  農家の人が田んぼの水をすてて土と稲を乾 (かわ) かすのは、稲かりの時に土が乾いて歩きやすくなり、稲も乾くのでかり取りやすくなるからです。  稲かりした時のお米の水分量は20~25%なので、15%に近づけるためにさらに穂 (ほ) を下にして、稲を乾かします。  また、脱 (だっ) こく、もみすり、精米をする時の作業がしやすい米粒 (つぶ) の硬 (かた) さになります。  バケツ稲づくりは、実際の田んぼの作業を小さなバケツで再現 (さいげん) しています。  作業もしやすく、味もおいしく、保存 (ほぞん) 食にもなる水分の量を探 (さぐ) りあてた昔の農家の人の知恵 (ちえ) はすごいですね。

 さて、バケツ稲づくり事務局でも、今日「稲かり」をしました!   稲の茎元をハサミで切り取り、かりとった稲は輪ゴムやヒモで束ねて、穂を下にして風通しのよい軒下 (のきした) などで10日間乾かします。  この時、大切に育てたお米をスズメに食べられないように「鳥よけネット」を忘れずに設置 (せっち) してくださいね。

(10/2)稲かり

(10/2)稲を下にしてはぜ干し

(10.2)鳥よけネットも忘れずに

はぜ掛け(稲の乾燥)の様子

【稲かり後のバケツの観察 (ひこばえ) 】 

 収穫後のバケツの稲の根は、かり取り後も生きているため、新しい稲が再び生えることがあります。  このように切った草の根や株から、出た芽のことを「ひこばえ」といいます。  日本では冬の低温のために枯れてしまいますが、温度や水が十分にあれば、成長すると言われています。  暖かい南の国では、この「ひこばえ」から米が収穫できるそうですが、最初に収穫してた米に比べるとあまりおいしい米にはならないようです。  稲の持つ生命力を観察してみてください。

収穫後の稲の茎(ひこばえの観察)