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妊娠したら気を付けよう2 避けた方がよい食べ物

加熱が不十分な魚・貝・肉

一番の予防法は素材の中心までしっかり熱を通すことです。

しっかり加熱すれば感染源は死滅しますが、特に貝については、体調の悪い時は、食べること自体やめておいた方がいいでしょう。

サバ、サケ、サンマ、イワシ、マスなどには、アニサキスと呼ばれる寄生虫がいる可能性があります。生食すると食中毒(アニサキス症)を引き起こす場合があります。

また、二枚貝(牡蠣など)の中には、ノロウイルスに汚染されているものがあります。
感染すると急性胃腸炎を引き起こし、激しい嘔吐や下痢で脱水症状に陥ることもあります。

生の肉類にはトキソプラズマという寄生虫がいる可能性があります。妊娠中に感染した場合は、感染した胎児には、流産・死産、脳や眼の障害などが生じることがあります。

生卵

卵かけご飯、釜玉うどん、月見そばなど、生卵を使った魅力的なメニューはたくさんありますが、妊娠中は、十分加熱調理したものを食べたほうがよいでしょう。

「十分加熱」の目安は、黄身も白身も固くなるまでを指します。
生の卵が使われていると気づきにくいものにも要注意。

自家製マヨネーズ、ババロアなどの洋生菓子、半生の柔らかクッキー、親子丼やオムレツなど半熟を楽しむ料理、トロロにちょこんと乗ったウズラの卵…などなど。

卵はなるべくまとめ買いをせず、新鮮なものを冷蔵で保存すること、割ったらすぐに調理することを心がけましょう。調理後、時間が経ちすぎたものは、思い切って捨てる勇気も必要です。

サルモネラに感染した鳥の卵を生食すると、食中毒を引き起こす場合もあります。
殻に菌が付着している場合もあるので、卵が入っていた容器や割った卵の殻の処理にも注意を払う必要があります。

生ハム、ナチュラルチーズなど非加熱の加工品

カマンベールチーズやブルーチーズのように自然発酵させた非加熱のナチュラルチーズではなく、製造の過程で加熱溶解したプロセスチーズなら食べても問題ありません。

生ハム、スモークサーモン、魚や肉のパテ、ナチュラルチーズなど非加熱の加工品は、食中毒菌の一種であるリステリア菌がいる可能性があり、おすすめできません。
特に生ハムにはトキソプラズマ感染の可能性があります。

いずれの食材も75℃以上で加熱すれば菌は死滅するので、ピザなど十分加熱調理された調理法で食べることはできます。

アルコール

アルコール分解度や体質には個人差があり、「妊娠中のどの時期にどれくらいなら飲んで大丈夫なのか」ということは、現段階では解明されていません。

かつては「妊婦が大量に飲酒し続けると胎児に影響が出る」とされていましたが、最近では「ほんの少量でも、知的・情緒の面で影響が出る」という報告もあります。

プレママが習慣的に飲酒すると、流産や出生時の低体重、赤ちゃんの中枢神経系の異常や形態異常を引き起こす可能性があります。

何かあった時に後悔しないために、妊娠中は禁酒を守りましょうね。

季節を問わず、食中毒を起こす可能性があるので、妊娠中は、基本的に生ものを避けた方が無難。
どうしてもお刺身を食べたい時は、信用のできるお店で新鮮なものを選び、体調の良い時だけ食べるようにしてくださいね。

マトメノート

  1. 1 妊娠したら、生ものや非加熱の加工品には十分注意すること

  2. 1 「隠れ生卵食品」にも要注意

  3. 1 NG食べ物にこだわらないで、他の食材の美味しさを見つける