苗の成長~分げつが進み茎が太くなってきました
6月12日(月) くもり
苗の移しかえから2週間。根がしっかりと土に張って「分げつ」が活発(かっぱつ)になってきました。この時期には、水の量を4~5cmの深さに増やします。
植物は土の中で根の先から土の中の栄養分(えいようぶん)とともに、水を吸い上げて茎(くき)や葉や実に送ります。その働きと太陽の光を受けて「光合成(こうごうせい)」を行うことで大きく育つことができます。植物に必要な栄養分はでんぷんや糖分(とうぶん)です。これらの栄養分は、太陽の光と、空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)と、根から吸い上げた水を使って、葉っぱの中の葉緑体(ようりょくたい)というところで作りだします。これが光合成です。光合成では、栄養分といっしょに酸素(さんそ)も作りだされ、酸素は葉っぱにあいている小さな穴から外へはき出されます。植物は人間とは逆に、二酸化炭素を吸い、酸素を出しています。また、葉っぱのつき方をよく見ると、”たがいちがい”についています。これは、太陽の光をたっぷり浴びて、しっかり成長できるように、工夫しながら成長しているからです。根が元気でしっかり根付いた稲は、栄養分をしっかり吸収して元気な稲に育ちます。植物の生命力(せいめいりょく)ってすごいですね!
(ワンポイントアドバイス)
この時期、”バケツ稲づくり相談室”に「バケツの水面に藻(も)のようなものが生えてているけど何?」という相談がよくあります。これは「アオミドロ」という藻(も)の一種で、稲に害はなく少量の場合は問題ありませんが、水面を全て覆(おお)ってしまうような場合や、見た目が悪く気になる場合は、バケツを傾けて水と一緒に流し出して、新しい水に入れ替えてください。