3歳の誕生日を迎え、20本の乳歯が生え揃い、しっかりと噛めるようになってきたら、大人とほとんど同じものが食べられます。エネルギー源となる穀類や、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を積極的に取り入れながら、大人と同じ食事を、子どもが食べきれる量に調節してあげて下さい。いつまでも口当たりの良い柔らかいものばかりあげていると咀嚼力がつきませんので、野菜を大きめにカットして噛みごたえをアップさせたり、弾力のあるものやシャキシャキしたものなど食感を楽しめる食材を試してみたりして、食の世界を広げてあげましょう。
ただ、濃すぎる味つけや刺激物はなるべく避けて下さいね。また、丸のみせずよく噛んで食べる習慣がつくよう、導いてあげましょう。
1~2歳代に続き、補食として間食(おやつ)も与えて下さい。食事をしっかりとれるようになってきているので、基本的に午後1回でOKです。トウモロコシや丸のフルーツ、固めのおせんべいなどにかじりつくのも楽しい食の体験になります。
幼児の食事は、神経機能や情緒の発達においても大切な役割を担っています。箸の持ち方を始めとする食事のマナーを身につけ、食事中の会話を通してコミュニケーションの基礎を築きます。
偏食や小食、むら食いなどに困らされることがあるかもしれませんが、心身共に健全に成長しているようであれば神経質になる必要はありません。トータルでの栄養バランスに留意していれば大丈夫です。
卵や小麦など特定の食品にアレルギーがあっても、大きくなるにつれて改善されることもあるので、成長の折々に医師と相談してみてください。