よくあるご質問

Q1昨年、バケツ稲(いね)づくりで使った土は使えるの?
昨年の土は使えます。使うときは、土をほぐして前の年の稲(いね)の株(かぶ)が残っていたら取りのぞきます。細かな根はそのまま残しておいても、だいじょうぶです。全体を広げて天日に干(ほ)すことで、土にふくまれる微生物(びせいぶつ)や細菌(さいきん)が空気にふれて活発に動き出します。微生物(びせいぶつ)や細菌(さいきん)は、土の中に残っている根やわらなどを分解して、植物の成長に必要な栄養分にしてくれます。2年目も同じように育てられますが、3年目からは土の中の養分が減少して育ちが悪くなります。土を元気にさせるには土壌(どじよう)活性剤(ざい)などが必要になりますが、手間もかかるため、新しい土を入れ替(か)えた方がよいでしょう。
Q2どんな種類の土を使えばいいの?
田んぼの土が一番よいのですが、手に入らなければ、「黒土(くろつち)」を6割(わり)、「赤玉土(あかだまつち)中粒」を3割(わり)、「鹿沼土(かぬまつち)小粒」を1割(わり)の割合(わりあい)で混ぜて使ってください。
Q3黒土(くろつち)がないときは、どうしたらいいの?
黒土が販売(はんばい)されていない地域(ちいき)もあるようです。その場合は、田んぼの土として売られている荒木田土(あらきだつち)でもだいじょうぶですが、粘土(ねんど)質が強いので、「赤玉土(中粒)」を2、3割(わり)混ぜてください。培養土(ばいようど)を使う場合は、有機肥料が入っていないものを選んでバケツ稲(いね)づくりセットの肥料で育ててください。有機肥料入りの土は、肥料が乾燥(かんそう)していないと発酵(はっこう)して根がくさることがあります。黒土はインターネットでも購入(こうにゅう)できます。
Q4バケツの大きさはどのくらい?
10~15リットルの大きさで、深さのあるものを使ってください。根は成長していくにつれて下へのびていきます。底が深い方が根の成長を助けて元気な稲(いね)が育ちます。
Q5ペットボトルや牛乳(ぎゅうにゅう)パックでも育つの?
ペットボトルや牛乳(ぎゅうにゅう)パックでも育てることはできますが、稲(いね)の成長は容器に入れる土が多いほど元気に育ちます。ですから、バケツとペットボトルでは、バケツの方が稲(いね)が大きく育ちますし、取れるお米の量も多くなります。しっかりした稲(いね)を育ててお米をたくさん取るためには、できるだけ10~15リットルくらいの大きさで深さのある容器を使ってください。
Q6バケツ稲(いね)はどこに置いたらいいの?
日当たりと風通しが良い地面の上が最適です。日当たりの良い屋上でバケツ稲(いね)を育てる場合、風が強い日は稲(いね)がたおれやすくなります。風が強い時は風よけや、支柱を立てて、稲(いね)がたおれるのを防ぐなどの工夫をしてください。また、夏は高温になりやすいため、気温が高い日はバケツの水に手を入れてみて、お風呂(ふろ)のお湯のように熱い時は水をすてて、水道の冷たい水を入れます。他には、バケツの外側全体にアルミホイルを巻(ま)いて、直射(ちょくしゃ)日光を反射(はんしゃ)させて熱を防ぐことができます。コンクリートの上にバケツ稲(いね)を置く場合は、間に木材などの断熱材(だんねつざい)になるものを敷(し)いてください。
Q7バケツに穴(あな)を開けた方がいいって聞いたけど?
水通しをよくするために、穴(あな)を開けることもあるようですが、その場合は、穴(あな)をふさぐためのふたが必要です。通常、穴(あな)はふさいでおきますが、水がにごる場合や、よごれる場合に穴(あな)のふたを取って水を流し出し、上から新しい水を入れます。また、中干(なかぼ)しや落水(らくすい)の時は穴(あな)のふたを取れば水が抜(ぬ)けていきます。大きな容器の場合には穴(あな)が必要ですが、10~15リットルのバケツの大きさで水を入れかえる時は、バケツをかたむけて水をすてることができるので、穴(あな)は開けなくてもだいじょうぶです。