熱中症をあなどるなかれ
5月下旬頃から、熱中症患者が救急搬送されたというニュースを目にするようになります。
熱中症とは高温多湿な環境に体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。
あまりにもよく耳にする言葉なので軽く考えがちですが、症状が進むと、意識を失って前後不覚に倒れたり、脳細胞が破壊されたり、果ては死に至る可能性もあります。
そこまで重度な症状にならなくとも、意識が遠のいてフラッとした時にお腹を打ったら赤ちゃんの生命に関わりますし、血流が悪くなると赤ちゃんも酸欠状態になってしまいます。
熱中症になる前、体からサインが出ます。のどが渇く、吐き気がする、頭痛がする、体がほてる、足がつる、だるい…など。しかしこれらは妊娠中によく見られる症状でもあるので、プレママは気づかないことが多いのです。
プレママは熱中症になりやすい⁉
汗をかき、体内から水分が失われているのに、その分の水分を補えない状態が続くと、熱中症になる可能性が高まります。
体温が高く、汗をかきやすいプレママは、熱中症になりやすくなっています。妊娠初期のつわり時は、嘔吐することによっても水分を失われるので、知らず知らずのうちに脱水症状を起こしがちです。
喉が渇いたと感じる時、既に体は脱水状態になっています。喉が渇く前からこまめに水分を摂取することが大切です。
健康であれば水分を摂りすぎても尿量が増えて排泄されるので問題ありません。
1日1.5ℓを目安に水を飲みましょう。
水分も栄養もまかなえて一石二鳥の夏野菜&果物
水分は野菜や果物からも摂取できます。
特に、暑い季節に旬を迎える野菜や果実は、みずみずしいものが多く水分補給にぴったり。
おすすめなのはキュウリ。95%が水分で、火照った体を冷やし、利尿作用のあるカリウムがむくみ解消へ導いてくれます。
夏ならではの果物、スイカもカリウムの宝庫。赤い果肉には抗酸化作用のあるカロテンとリコピンが含まれ疲労回復に役立ちます。
野菜・果物には糖類やエネルギーも含まれていますが、ビタミンやミネラルといった栄養素もたくさん含まれています。水分補給の一環として、間食に果物をとるのもよいでしょう。
屋外室内を問わず、常に温度や湿度を気にかけて、体に熱がこもらないように心がけましょう。万が一の急な熱中症に対応できるように、外出の際は健康保険証と妊婦手帳を携帯するようにしてください。
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妊娠中は熱中症になりやすいと自覚する
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常に飲み物を持ち歩きこまめに水分補給
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キュウリやスイカも水分補給に