静岡県「とり飯」JA伊豆太陽女性部南部地区南中支部
明治時代から大正時代にかけて南伊豆町蝶ケ野に目の病院があり、町内外より多くの患者が来院していましたが、皆貧しく治療費の支払いもできず、食べることも大変な方が多かったため、その病院の先生がおかずが無くても簡単に食べられ、尚且つ栄養も摂れるものは何かと考え出来たのが「とり飯」でした。現在その病院はすでにありませんが、蝶ケ野には先生の石碑が立っています。部落の祭典・集まり事には欠かせない食べ物となっており、各家庭でもよく作られています。
- 90分
※ カロリー・塩分・脂質は1人分の値
材料(約20人前)
〇米 | 1升 |
---|---|
〇とり肉 | 500~600g |
〇砂糖 | 1カップ |
〇醤油 | 1カップ |
〇塩 | 5g |
〇酒 | 50cc |
〇せり | お好みの量 |
じっくり!
お料理!
- とり肉を小さく切り、鍋に酒と切ったとり肉を入れとり肉が少し白くなるまで炒る。
- 1の鍋に醤油と砂糖を加え弱火で10分程煮る。
- 煮汁ととり肉を分ける。
- 炊飯釜に研いだ米と塩、煮汁を入れ1升の水量になるよう水を加えて炊く。
- せりを茹でて細かく刻む。
- 炊き上がったら、とり肉とせりを入れ混ぜ合わせる。
2の工程でとり肉を煮る際、とり肉にしっかり色が付かないと味が染みず、出来上がりの色も薄くなってしまいますが、煮すぎるととり肉が硬くなってしまうため注意してください。蝶ケ野のとり飯は「せりが入ってないととり飯じゃない」と言われるほどせりがアクセントになっています。