手ごわい症状をかわしつつ GOALに向かってGO!
妊娠後期に入るとお腹の赤ちゃんの各器官はほぼ完成し、呼吸器系の機能や睡眠のリズムも整ってきます。さらにこのラスト3か月で赤ちゃんは飛躍的に大きくなります。妊娠7か月では約1200g程度だったのに比べ、8ヵ月では約1800g、9か月では約2600g、10か月では約3100gにまで成長。誕生に向けて着々と準備が進んでいるのです。
一方、プレママは、重いお腹を抱え、ちょっと歩いただけで動悸、息切れしたり、肩こり・腰痛、痛みを伴うお腹の張りに悩まされたり。
肩コリ・腰痛・お腹の張り 血を巡らせてゆるめよう
痔、尿漏れ、おりもの、むくみ、こむらがえり、不眠など、人生初のトラブルに直面してパニックになることもあるでしょう。
大きなお腹を抱えて… 辛くなってしまった時には
中でも辛いのは、妊娠8かヵ月頃から見られる「後期つわり」かもしれません。子宮がみぞおちまで上がってくるため、胃が圧迫されて、ムカムカしたり、ゲップが出たり。お腹が空いていても、少量しか入らなくなります。
プレママ最初の難関! つわりの救世主とは?
臨月になれば、出産に備えて子宮が下がってくるので、胃の不快感も軽減され、外食を楽しむ余裕も出てくるので、希望をもって終盤戦を戦い抜きましょう!
マタニティブルーは 香り高いほろ苦野菜でケア
プレママの高血圧&糖尿病 予防も治療も食べるもので
この時期最も気を付けたい症状、それは妊娠高血圧症候群です。重症になると母子の生命に関わる恐ろしい病気です。お腹の赤ちゃんが大きくなり、血管や腎臓などへの負荷が増す妊娠後期に特に発症しやすくなります。
予防の基本は食事。もしなってしまっても治療は食事療法がメインになります。動物性脂肪や糖質を控えて、栄養バランスのとれた、適正な低エネルギー、・減塩、・高タンパク十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルをとることを心がけましょう。の食事で体重管理しましょう。
過労を避け、休養を十分とることも大事です。
糖代謝が下がり血糖値が上がる妊娠糖尿病についても、基本的な対処法は同じです。
予防したい! 妊娠高血圧症候群
産後の美と健康のためにも 美味しいカルシウム生活を
血液中のカルシウムは一定の濃度に保たれていて、不足すると歯や骨から溶け出して血液に供給されていきます。
妊娠中は、優先的に赤ちゃんに栄養が回るため、意識して補っていかないと、プレママの歯や骨がもろくなってしまいます。妊娠中・授乳中のカルシウム不足が原因で、産後に歯が抜けたり、更年期になってから骨粗しょう症気味になることもあります。牛乳をはじめとする乳製品や、小魚、大根葉や小松菜などカルシウムを多く含む野菜で補給しましょう。
カルシウムには神経の興奮を抑制する働きがあるので、敏感になりがちな後期プレママの精神安定にも効果的ですよ。
お腹が大きく重くなることで、妊娠後期ならではの苦しさを体験することになるかも。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を意識しつつも、食生活はじめ基本的な生活をマイペースでこなし、リラックスして出産の時を待ちましょう。
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赤ちゃんに会えるのを楽しみに気分転換しながら乗り切る。
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妊娠中はもちろん、出産時と産後の体づくりにも目を向けて、食事を見直してみる。
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カルシウムたっぷりの食材をメニューに加えて、将来の骨づくりに貢献!