石川県「ちまき」JA能美 女性部
一般的に端午の節句は5月ですが、能美市佐野・石子地区では6月に「ちまき」を作ってお祝いすることがあります。丘陵地帯でもあるこの地区では笹が採れるので、5月下旬から6月にかけて若笹を採取し「ちまき」を作ります。現在では自宅で作る家庭も少なくなりましたが、年1回この「ちまき」を夫婦で、家族で作るお宅も健在です。
材料(出来上がり約160個分)
もち米 | 2升 |
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熱湯 | 適量 |
塩 | 一つかみ |
熊笹 | 800~900枚 |
管(すげ) | 適量 |
茅(かや) | 適量 |
※管と茅は洗って干してから使用 |
JA女性部レシピ
つくろう!
- もち米を石臼でひく。(もち粉を使用してもよい。) こね鉢にもち粉を入れて、熱湯を注ぐ。 力を入れてしっかりとこねる。(こねていくうちにまとまる。) 様子を見ながら熱湯を足していき、ふっくらした柔らかいもちにする。
- (1)を小さな細長いまゆ形にする。(約160個めやすに)
- 笹3枚を扇形に広げ(枝の部分は手前に)、一番上の笹の上に右下から左斜め上にむけてさらに1枚のせて(2)の団子を置く。
- 笹を反対に持ち替え(枝の部分が奥に、葉先を手前にして)縦方向に巻きあげる。全体をしっかりと巻き、しごく。
- 4枚の笹の葉先に新たな笹(5枚目)の枝を添えて折りかえし、枝を軸に葉先を巻きながら絞る。
- 5枚目の笹をちまきに巻きつける。
- 枝部分をまとめて菅で巻き結ぶ。(1本分の完成)
- 10本1束にし、茅でしっかりと結びまとめる。笹の枝を10cmほど残して切り揃えて完成。
- <食べ方> 大きな鍋に湯を沸かす。塩を少し入れる。沸騰したら1束入れ、触って柔らかくなったら鍋からあげる。冷水にくぐらせて荒熱をとる。 バナナの皮を剥くように葉先から取り出す。そのまま食べても良いし、きな粉と砂糖をまぶして食べても良い。 ◆食べきれない分は一度茹でたものを冷蔵庫で保存することも可能。食べる前にまた茹でると柔らかくなる。
もち粉に塩を入れると甘さが引き立ちます。 笹の巻き方をマスターすれば簡単かもしれません。