岩手県「いか汁」JAいわて中央
農作業が全て終わる11月頃、一年の豊作を祝いご馳走を振る舞う「秋じまい」という行事があり、秋じまいのお膳として、三食餅(小豆餅・ごま餅・おづけ餅)と「いか汁」が振る舞われた。昔、イカは内陸で普段なかなか手に入らない貴重な食材であり、出来秋に農産物を販売した収入でイカを大量購入し、新鮮なものはいか汁などに、それ以外はするめなどの保存食にして大切に食べられてきた。現在では秋じまい行事の風習は薄れたものの、いか汁は秋から冬にかけての家庭料理として地域に定着している。
- 20分
※ カロリー・塩分・脂質は1人分の値
材料(6人前)
イカ(身の厚く大きいもの) | 1杯(350~400g) |
---|---|
里芋 | 450g |
大根 | 250g |
木綿豆腐 | 200g(1/2丁) |
しめじ | 100g |
にんじん | 100g |
ネギ | 1本 |
水 | 1200cc |
酒(日本酒) | 100cc |
しょうゆ | 50cc |
味噌 | 32g |
このレシピに使われている野菜・旬・健康テーマ
※ 健康テーマは、レシピの中で使用している野菜の栄養素をもとに分類したもので、選択できる病気の回復などをお約束するものではありません。
簡単!
20分料理!
- 大根は厚さ8mm程度、にんじんは5mm程度のいちょう切りにする。里芋は一口大に切る。
- 豆腐は幅広の短冊切りに、しめじは石づきを切り落として小房に分ける。ネギは斜め切りにする。
- イカは、腑を傷つけないように胴と足を引き剥がす。胴は軟骨を取り除き軽く洗って、耳をつけたまま1cm程度の輪切りにする。足は腑と目の間で切り分け、腑は内臓等を丁寧に取り除く。足は目と口を取り除き、足の吸盤は流水で洗いながら手でこそげ落とす。短い足にそろえて先端を切り、2本ずつに切り分ける。(長い足の先は硬いので、短い足にそろえて先端を切る。)
- 腑は包丁で膜の表面に切れ目を入れ、器に搾り出しておく。
- 鍋に分量の水と大根を入れ、強火にかける。大根に火が通ったら、にんじん、里芋、しょうゆを加える。煮立ったら火力を中火にする。
- 里芋に火が通ったらしめじを加えてさっと煮て、酒と腑を入れひと煮立ちさせる。
- 豆腐とイカを加える。
- イカが煮えて白っぽくなったら味噌を加え、味をととのえる。
- ネギを加え、火を止める。
イカの腑は苦手な人もいるので量を加減する。里芋を煮るときに、先にしょうゆ等で味付けした汁で煮ると、噴きこぼれが少なくなる。