島根県「焼サバのちらし寿司」JAしまね出雲女性部
昭和初期、田植えは子供の手まで借りたいくらい忙しい。お互いに、隣近所の手間を借り合いながら田植えを終えていた。その時のごちそうといえば、焼きサバのちらし寿司であった。隣町から電車に乗って行商に来る魚売りのおばさん達の、水揚げされたばかりのイキのいいサバを炭火で焼いて、季節の山菜、タケノコ、水ぶき、ワラビ、シイタケ、かんぴょうなどの煮しめを入れ、色鮮やかな錦糸卵、山椒を散らして、みんなでいただきながら豊作を祈ったものである。
- 120分
※ カロリー・塩分・脂質は1人分の値
材料(4人分 3合分)
(寿司飯) | |
うるち米 | 400g |
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もち米 | 50g |
コンブ | 1cm |
水 | 3カップ |
(具) | |
焼サバ | 1/3尾 |
干ししいたけ | 4枚 |
かんぴょう | 20g |
ニンジン | 1本 |
レンコンの水煮 | 50g |
ふき | 50g |
ぜんまい | 50g |
赤板 | 1本 |
卵 | 2個 |
だし汁(干しシイタケの戻し汁を加えて) | 300cc |
砂糖 | 15g |
みりん | 大さじ3 |
しょうゆ | 大さじ2 |
(合わせ酢) | |
酢 | 60cc |
砂糖 | 27g |
塩 | 15g |
(薄焼き卵用) | |
水溶き片栗粉 | 小さじ1 |
油 | 少々 |
塩 | 少々 |
木の芽 | 9枚 |
このレシピに使われている野菜・旬・健康テーマ
※ 健康テーマは、レシピの中で使用している野菜の栄養素をもとに分類したもので、選択できる病気の回復などをお約束するものではありません。
じっくり!
お料理!
- 米は洗って30分くらい水を切りおいてから、コンブを入れて炊く。
- 焼サバは骨をとりほぐしておく。
- 干しシイタケは水で戻し、かんぴょうは塩もみして柔らかく茹でておく。
- ニンジンは8枚ほど1mmの厚さに切り、花型で抜き塩茹でする。残りのニンジンは小さめのいちょう切りに、抜いた後のニンジンは荒くきざむ。
- 茹でたかんぴょう、ふき、ぜんまいは1㎝の長さに切る。戻したシイタケは荒くきざむ。
- ニンジン、かんぴょう、ふき、ぜんまい、干しシイタケを出し汁と砂糖、塩で水気がなくなるまで煮る。人肌程度に冷まして、ほぐした焼サバと小さく切った赤板を混ぜる。
- 卵を割りほぐし、水溶き片栗粉と塩を加えて、油をひいたフライパンで薄焼き卵にする。
- 炊きあがったご飯を寿司桶にうつす。合わせ酢を鍋に入れ煮立て、熱いうちにご飯に回しかける。切るように混ぜ合わせ、ひとまとめにして30分位おき、合わせ酢とご飯をなじませる。
- 8の酢飯に6の具を混ぜ合わせる。
- 皿に盛り、花型に切ったニンジン、薄焼き卵、木の芽を飾って出来上がり。
煮しめの残りを使うと、わざわざ煮なくてもよい。昔は煮しめの残りを使って作っていた。