芽出しの方法や環境をいろいろ変えてみよう

よい稲を育てるためにはよい種もみが必要です。
よいものと悪いものの違いについて考えてみましょう。
また、いろいろな品種の種もみを育ててみましょう。

実験と観察の項目例

  • 芽が出るころの水の温度を変えておいて、育ち方の違いをみる。
  • 日なたで芽出しするもの、日かげで芽出しをするものを分け、比較してみる。
  • 水を吸わせたもの、霧吹きだけ毎日かけたもの、
    ときどきかけたものを、それぞれ育てて芽の出方を見る。
  • 水を毎日取り替えたもの、ときどき取り替えたもの、
    取り替えないもので、それぞれ種もみを育てて芽の出方を見る。

実験と観察の方法とポイント

実験

稲の芽出しの時、温度の違う場所に置いて水温を変化させ、計りながら育ち方の違いを調べてみましょう。

方法

水に入れた種もみを、冷れい蔵ぞう庫この中、日なた、日かげ、湯の中などに置いておきます。

観察

水につけてから芽が出るまでの日数の違いを調べてみましょう。日が当たるところと日が当たらないところとで、出てきた芽の違いを見てみましょう。

結果

日なたで育てたぬるめの水にひたしておいた種もみが、よく芽を出します。ただし、温かい日かげでもよく芽を出します。日光は特に必要ありません。

重要ポイント

稲はもともと熱帯地方の植物です。そのため、芽出しさせるのに適した水温は25~30度を目安にするとよいでしょう。

それぞれの稲に栄養を行きわたらせ、しっかりと成長させるために必要な作業です。

文:バケツ稲づくり相談員 小栗 千歌枝

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