収穫(しゅうかく)の目安とその手順

バケツ稲づくり相談室では、全国からの問い合わせに対応するため、北海道「ななつぼし」、青森県「まっしぐら」、秋田県「あきたこまち」、鹿児島県「あきほなみ」、セットの品種、「コシヒカリ」と「日本晴」、黒米「朝紫」を栽培しています。

相談室のバケツ稲もそろそろ収獲の時期です。

収穫はバケツ稲づくりの集大成となりますね。一生懸命世話をして害虫や病気から守った稲に、お米が実った喜びを実感する一大イベントです。

バケツ稲づくり相談室では、北海道から九州の品種を同時に育てました。同じ日に芽出しを始めたはずなのに、実った時期はそれぞれ違います。一番成長が早かったのは、寒い地方の北海道「ななつぼし」、一番遅いのは暖かい地方の鹿児島「あきほなみ」です。相談室では、全部の稲が90%くらい黄金色になってから、まとめて収穫する予定です。「あきほなみ」の稲穂も色づいてきたので、もうそろそろです。

さて、今回は収穫の目安とその手順を紹介します。

収穫の目安

穂が出てから1日の平均気温を毎日足した温度が、1,000℃に達した時点が収穫の目安になります。
見た目は、穂の全体の90%ほどが黄金色に変わります。

収穫前の準備の落水(らくすい)

落水してから10日経過

稲かりの10日ほど前からは「落水(らくすい)」といって水をぬきます。これはもみの水分を少なくするために行います。刈り取る前の稲にはたくさんの水分(20~25%ほど)が含まれていますので、保存にも適していて、炊いた時においしいと感じる水分量(15%くらい)まで乾燥させます。

落水する目安は穂の85%程度が黄金色になった頃です。バケツの水を捨てて、その後は雨が当たらなくて風通しの良い軒下などに移動して稲を10日間くらい乾かします。

収獲とその方法

いよいよ収穫!

いよいよ収穫です。稲を乾かして10日くらい過ぎた頃に、土から5cmほど上の位置を文具用のハサミなどで切り取ります。

収穫後の稲

昔から行われている袈裟(けさ)がけ 網の中で乾かしています

切り取った稲は、根元の方をしっかり結び、穂を下にしてほします。あるいは、束にした稲を二つに分け、物干し竿(さお)などにかけ、10日間ほどほします。

おおよそ10日ほど乾燥(かんそう)が必要です。稲をほす時は、穂を下にするので、多少の雨がかかっても問題ありませんが、雨に当たりすぎると乾燥しません。できるだけ風通しがよくて雨の当たらない軒下などで乾かしてください。

植え替え時の注意点

落水後と稲を乾かす時とともに必要なのはスズメ対策です。スズメはお米が大好きです。中身がしっかり詰まっているこの時期が一番狙われます。相談室には、「稲が黄金色になり収穫を楽しみにしていたのに、いざ収穫しようと思ったらほとんどの稲がスズメに食べられてしまった。とてもがっかりしました」とお電話をいただく事もしばしばあります。

せっかく長い月日をかけて育てた稲なので、ぜひ、網を張ってスズメから守って、ごはんを炊いて食べてくださいね。

文:バケツ稲づくり相談員 小栗 千歌枝

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