バケツ稲づくりのアンケート結果のご紹介
2007年度、運営事務局ではバケツ稲づくりに取り組む小学校の教師と個人の参加者を対象に、
取り組みに関するアンケート調査を実施しました。その 結果、バケツ稲の取り組みに対する満足度や、
教育資材としての定着度などが数値としてあらわれてきました。今回は、そのアンケート結果をご紹介します。
アンケート実施概要
調査目的 | 「バケツ稲づくり事業」を、今後より一層充実させるために、現状の利用状況と改善ポイントを把握する。 |
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調査期間 | 2007年11月26日(月)~2008年1月11日(金) |
対象者 | 2007年度「バケツ稲づくり」参加者 |
有効回答数 | 教師149サンプル、個人302サンプル |
教師の9割以上、個人も約9割が満足
アンケートの結果、取り組みの満足度について「大変良かった」「まあまあ良かった」を合わせてみると、教師の回答では93%、個人の回答でも88%となり、高い満足度を示す結果となりました。
満足度は米ができなかった場合でも高く、同様に教師では90%、個人では58%で、米ができなくても、稲を栽培する体験そのものに、満足しているといえそうです。
また、「バケツ稲づくり」を通して児童に見られた変化(複数回答)では、「お米に興味・関心が高まった」(22%)、「食べ物を大切にするようになった」(18%)との結果が出ました。食育としての効果が高いことが見て取れます。
その他にも、「物事に根気よく取り組めるようになった」結果、学習効果が上がるようになったといった回答もあり、子どもの心を育てる教材としても魅力があることがわかりました。
学校では授業として定着、個人は「米がどうやってできるか知りたかった」
バケツ稲づくりは、学校の授業で取り組まれていることがほとんどですが、アンケートによると、小学校では、社会科 (32%)、総合学習(18%)、食育(13%)の授業で取り組んでいます。
教師がバケツ稲づくりを知ったきっかけ(認知経路)は、「昨年もやっていたので知っていた」(56%)がトップですが、「JAからの紹介」も25%で、JAの働きかけも大きな動機になっています。
個人では、子供や孫が取り組んでいることをきっかけに、大人が取り組むケースが増えてきているようです。
そして、バケツ稲からお米を収穫するためには、JAや農家の方々の協力を得た方が成功する確率が高いという結果がでています。分からないことを自主学習するよりも、地域の農業をよく知るJA・農家のみなさんと協力して取り組むことが、成功への近道のようです。